あなたは、お子さんの話をちゃんと聞いてますか?
はい、聞いています。
ほとんどの親がそう答えるでしょう。
でも
親はあなたの話を聞いてくれる?
子どもの半分以下しか「はい」と答えないんですって。
あなたは一生懸命に子どもの話を聞いているのに、子どは聞いてもらったという実感が無いって、とても悲しくなっちゃいませんか?
そういえば…。
私の子育て中は、一生懸命に子どもの話を聞いているつもりでした。
つもり…というのはね
子どものことが知りたくて、あれこれ根掘り葉掘り質問したりしてたっけ。
子どものことが心配で、不安で、私の意見を頭ごなしに押しつけてたっけ。
子どもたちが無口になっていくのは、お年頃だから仕方ないって思っていたけれど、親業を学んで分かったことがあったんです。
それはね
話の聞き方には二種類あって
*親が聞きたいことを聞く話の聞き方
↑これ、わたし。
*子どもが話したいことを、安心して最後まで話せる聞き方
↑子どもが、話を聞いてもらったと実感できる聞き方です。
毎日の子育ての中では、「イヤだ!じゃないでしょ!!」なんて、子どもにイライラすることってたくさんありますよね。
そんなときには、親のコトバかけを変えてみませんか?
子どもは『イヤだ!』と思っていることの中身を、安心して最後まで話せると、態度が変わっちゃうんです。
子どもは『イヤだ!』と思っていることの中身を、安心して最後まで話せると、態度が変わっちゃうんです。
とお話しした記事の続きです。
私はあなたを受け入れていますよ、ということが子どもに伝わる聞き方で接すると、子どもは心を開きます。
大切なことは、親は何も言わないこと、自分が話すことで子どもの話の邪魔をしないことです。
そしてできるのであれば、そばに行き、子どもの顔をしっかり見ることで、子どもは、自分は親に受け入れてもらっていると、実感できます。
私の講演を聞いた方から、嬉しいご報告をいただいてますのでご紹介します。
A子さんは共働きなので、お風呂掃除は小学生のBちゃんの仕事です。
あれ?いつもと違うなぁ……不機嫌だ…サインかな?…そうだ、こういう時は黙って聞くって言ってた、と思い出して
「イライラしてる?」と、心の扉を開く言葉をかけたら…。
「今日学校で男子がね!!!」
と、せきを切ったようにイライラしたこと、悔しかったことなどを話し始めたそうです。
いつもだったら、そんなこと言ったってしょうがないじゃない…もぅお母さん忙しいだから、早くお風呂を洗ってきてよ!って口を挟んでしまうところに待ったをかけて、言いたいことをごっくん飲み込みながら、うなずきながら、あいづちの言葉をかけながら、頑張ってBちゃんの話を最後まで聞きました。
するとBちゃんの態度が変わり
「あぁースッキリした、お風呂洗ってくるね」って笑顔で、言ってくれたんだそうです。
このように、あいづちの動作やコトバは、私はあなたの話をちゃんと話を聞いてますよ、という親の姿勢が伝わり、子どもは、自分は親に受け入れてもらっていると、実感することができるのです。
親からあれこれ意見を言われないことで、子どもは自分の話を、さえぎられずに済み、自分の考え、気持ちが親から否定されないので、話したいことを話せます。
子どもは話を聞いてもらえる安心感を持ちながら、親に黙って聞いてもらううちに、胸の内を吐き出しながら、いいことも悪いことも、ありのままの自分を見つめながら、自分自身と向き合うことができるようになります。