子どもは『イヤだ!』と思っていることの中身を、安心して最後まで話せると、態度が変わっちゃうんです。
とお話しした記事の続きです。
私はあなたを受け入れていますよ、ということが子どもに伝わる聞き方で接すると、子どもは心を開きます。
大切なことは、親は何も言わないこと、自分が話すことで子どもの話の邪魔をしないことです。
そしてできるのであれば、そばに行き、子どもの顔をしっかり見ることで、子どもは、自分は親に受け入れてもらっていると、実感できます。
私の講演を聞いた方から、嬉しいご報告をいただいてますのでご紹介します。
A子さんは共働きなので、お風呂掃除は小学生のBちゃんの仕事です。
あれ?いつもと違うなぁ……不機嫌だ…サインかな?…そうだ、こういう時は黙って聞くって言ってた、と思い出して
「イライラしてる?」と、心の扉を開く言葉をかけたら…。
「今日学校で男子がね!!!」
と、せきを切ったようにイライラしたこと、悔しかったことなどを話し始めたそうです。
いつもだったら、そんなこと言ったってしょうがないじゃない…もぅお母さん忙しいだから、早くお風呂を洗ってきてよ!って口を挟んでしまうところに待ったをかけて、言いたいことをごっくん飲み込みながら、うなずきながら、あいづちの言葉をかけながら、頑張ってBちゃんの話を最後まで聞きました。
するとBちゃんの態度が変わり
「あぁースッキリした、お風呂洗ってくるね」って笑顔で、言ってくれたんだそうです。
このように、あいづちの動作やコトバは、私はあなたの話をちゃんと話を聞いてますよ、という親の姿勢が伝わり、子どもは、自分は親に受け入れてもらっていると、実感することができるのです。
親からあれこれ意見を言われないことで、子どもは自分の話を、さえぎられずに済み、自分の考え、気持ちが親から否定されないので、話したいことを話せます。
子どもは話を聞いてもらえる安心感を持ちながら、親に黙って聞いてもらううちに、胸の内を吐き出しながら、いいことも悪いことも、ありのままの自分を見つめながら、自分自身と向き合うことができるようになります。